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オレ。自慢じゃないが強運だな、
奇跡だなと思うことが時々ある。
今から約10年ほど前のこと。
当時四国4県を転々と回るとある営業会社の運営に携わっていた。
毎年4月は繁忙期である。
ゆっくり休む日はなく睡眠時間も次第に短くなってゆき、
気力、体力が衰えていく、
何ともシビアでナイーブな日々だったなぁ。
当然ながらその時期は社員らと同様に客先を回らないと
会社の業績にも響いてしまうから必死だった。
朝から晩まで時間との勝負になり、客先までを悠々と車で移動するよりも
小回りの利く原付を移動手段にしたアクティブな行動力且つ強靭な精神力、
これらを持ち合わせていないと営業成績に雲泥の差が生じてしまうのだ。
それはまるでひと月通してマラソンをやってるかのような気分になる。
ちなみにスーパーカブというのはガソリンタンクがシートの下にあり、
今現在のガソリン残量が視界に入ってこない為、基本的に意識をしない。
更にカブは燃費もかなり良く(多分リッター20Kmいくのではないか?)
ガソリンの減りが少ないのも手伝って尚更意識をしなくなる。
そんな なんとも戦後最強バイク、本田が誇る夢のマシーンなのだ。
だから乗る前にしっかりと確認をしなければガス欠という不運が待ち構えて
おり、まさにカブは自業自得のバイブル、自己責任の飛び道具なのだよ。
そんなある朝のこと。
高松で仕事をしていた時。
ガソリン残量を確認しては「そろそろ今日あたり給油だな」と思っていた
はずが、目まぐるしい一日だった為に給油を忘れてしまったのだ。
そう。つまりガス欠だ。
もう21時。
高松市前田東町で信号待ちをしている時、ポスンポスンとやる気なさそうに
エンジン音がフェードアウトしていったのだ。
「あああ!そう言えば!ああ!止まるな!ああ、止まった!」
チョークを引いてもエンジンが掛かる訳ない。
だってガソリンがないもん、ああ、ああ、どうしよう?
ココは地元だから地理を把握している。
GSは半径3Km以内にはない。
もし到着したとしてこの時間は開いていない。
とりあえず5~6Km以上は押して歩くしかない。。
「ああ、今日は何時に帰宅出来るのか?」
そんな不安が容赦なく孤独にさせる。
と、トボトボ50Mほどカブを押しながらゆっくり歩いていた時のこと。
ガス欠になって約3分しか経ってないのに!! だよ?
通り向かいの民家から70歳くらいの老人が、
「お主ー!いかがなされたかー!?」
と、現代では到底使われやしない言葉が耳に入ってきたのである。
それに対して
「ガス欠になりましたー!」
そう言うと老人は
「少し、待ちなされ!」
と一分後にガソリンの携行缶を手に翳し
「お主ー、こっちへきたまえー」
と言って給油をさせてくれたのだ。
すごない?すごない?
こっちから頼むでもなく夜の21時に
知らない人からガソリン分けてくれる
ってすごないか!? エ!?
マジ卍やぞ!
もう一回言わせてね。
ガス欠になって、
たった3分しか経ってないのに!
拙者、奇跡すぎやせぬかー!?
ゴイスー!ゴイスー!
後日、菓子折りを持って行った時の納屋から見た夕焼けを忘れはせぬ。
その時の老人の侍言葉がずっと頭にあるからバンド名を
「サムライズ」にした! 、、ん!? かも?
それを信じるかどうかは、
おぬし次第、よ、、、のう~。
アラン・シリトー
1960年代に活躍した「アラン・シリトー」っていう英国の作家。
「土曜の夜と日曜の朝」っていう英国の労働者階級の暮らしを描いた作品が有名。
工場で働く主人公が上司の奥さんを寝取っちゃう話なんやけど、作者のアラン・シリトーも英国のブルーカラー出身で、彼自身、中学校卒業後にすぐ自転車工場やベニア板工場で働いて家計を支えてた。そんなこともあって彼の小説は主人公を取り巻く厳しいながらも毎日を精一杯生きてる人達の環境や感情の描き方に凄くリアリティーがあった。
高校卒業してすぐ大阪の印刷工場で働いてたゴギーもそのころ工場の先輩にメチャ勧められて「土曜の夜と日曜の朝」を読んだんやけど、一瞬でハマってしまい、映画化もされた「長距離走者の孤独」とか「屑屋の娘」とかも買って何度も読み返した。(映画のほうは未見)
「長距離走者の孤独」では、少年院に入ってるすれっからしの17か18歳くらいの主人公が、体制側に真面目に従ってると思わせておいて、最後の最後に自分の魂の本質を貫いて反逆するっていうストーリーで、読み終わったあと清々しい感動が残った。 これや・・・これ。
この感覚が昨今の音楽シーンに足りてないのだ。(急に音楽の話になるが)
「反逆」っていう言葉に対するノスタルジー。すっかり牙を抜かれ、商業主義の波に飲み込まれた耳触りの良い仲良しロック。
パンクムーブメントのように体制側としては政治や圧力などに不満が溜まった市民の怒りの矛先を「反逆の音楽」によって紛らわせることで好都合なのかも知れない。庶民はちょっと過激な音楽を聴いて憂さを晴らせば良い、と。そんな支配者の手の平で転がらされているとはいえ、それでもなお一人一人、個人が持っている魂の大切な部分を解放する音楽があれば、人は動くのではないか。立ち上がるのではないか。当時アラン・シリトーの小説を読んでゴギーが筋トレしだしたように。
そういった音楽はなかなか受け入れられないが、世界がおかしくなってきた今日この頃。もうそろそろ「既存のもの全部ぶっ壊したる」的な音楽観を携えた若者が出てくるはず。
サムライズの音楽は、そんなみんなの魂の叫びを呼び覚ますエンターテイメントを目指しています。 (^o^) 了
11月24日 いまちゃん その1
[SOME RISE 分裂の危機!?前編]
コーラス担当:MACHAMACHAの誕生日を忘れていた野郎共。
MACHAMACHAは、メンバーみんなの誕生日にサプライズ
を企画してくれる優しいおなごなのである。
大変なことをしたことに気付いた野郎共。
その一部始終を隠し撮りしました。
主演男優:シマヤングマン
助演男優:chocchi
ガヤ担当:ゴギー
切り込み隊長:ケロちゃん
優しいおなご:MACHAMACHA
カメラマン:いまちゃん
でお送りします。
主演、助演男優の見事な演技をお楽しみください。
アカデミー賞を差し上げまチュー!!
11月24日 いまちゃん その2
[SOME RISE 分裂の危機!?後編]
前編からご覧ください。
コーラス担当:MACHAMACHAの誕生日を忘れていたことで、
とんでもない空気になってしまった。
怒って帰ったシマヤングマン。
一体どうなってしまうのか!?