1月18日 「ビヤボール」 SHIMAYOUNGMAN
遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。
もう5日だもんな。ちゅんまちぇん。
さて新年早々、穏やかではないタイトルだが
実を言うとボクは数年に一度の割合で本気で怒る時がある。
我慢に我慢して、我慢しきれなくなったらついぞ大噴火してしまう。
もっとも普段から怒ることなどないしメンバーの前で取り乱した事もない。
人間の持つ感情、喜怒哀楽の中で一番醜いのは「怒」だと思っている。
怒の感情を露わにした時の人間の表情とは見るに堪えないものだ。
そうと理解しているものの、ボクは怒る。
どうしても許せない時が来ては怒る。
いや、
怒るというよりは自分の世界に忍び寄る理不尽やら非常識な出来事には人が変わり天誅を下す、といった表現の方が適切かも知れない。
人為的な仕業によって自分の身に不幸が降りかかろうものならば、いとも簡単に許したくはない執念を持つ。かつて訴訟も起こし勝訴した経験さえある。
つい先日、初詣に行った時のこと。
ありふれた風景、参道の出店
賑わう声の中心は勿論子供たち。
うちの12歳の末っ子もスーパーボールすくいの出店に目を輝かせていた。
よく見かける金魚すくいのように横長のプールの中に所狭しとボールが浮いているわけだ。
末っ子「お父さん!お父さん!これ、やっていい?」
ふと見ると、簡易的に作られた看板に ”スーパーボールすくい 500円 ”
と書いてある。
チヨ「勿論!」
と言っては500円玉を渡してテキヤの兄ちゃんへ。
金魚すくい同様の網をもらって、いざ!
あらあら!!
おやまあ!
なんと!
どうしたものか!
網はなかなか破れずに約20個のボールをバケツにすくい、、、
その直後、遂に網が破れるー!
それでも、すごい!
何の才能かよくわからないが父親としても鼻が高くなったその次の瞬間、それは起こった。
テキヤ 「はい。じゃあ、、
この袋に入ったスーパーボール5個か、こっちの光るペンダントのどっちかを選んでください!!」
チョ「・・え。。」
寒空の下
凍てつく
チヨ「お兄さん、、この(すくった)ボールは?」
テキヤ 「この袋に入ったスーパーボール5個かこっちの光るペンダントのどっちかになります。」
末っ子「じゃ、ボール!!やった!」
チヨ「いや、ちょっと待ってよお兄さんな、、ボール、、エ 」
突然噴火しそうになったのに気づいた家族らにボクは引きづられていかれる。
家族「(ダンボールで作った)注意書きにちゃんと書いてあったよ!」
チヨ「なんて!?」
家族「もし、ボールがすくえなかった場合でもスーパーボール5個か光るペンダントをプレゼントします、って」
チヨ「いやいや、おかしいだろ。
それは
もしも、すくえなかった場合だろ?
すくえた場合でも
スーパーボール5個か光るペンダントをプレゼント
やん、これ!? 詐欺だろが」
つまり見方を変えると、
父親のボクはスーパーボール5個を500円で買ってやり、やってもやらなくても何が変わる訳でもないボールすくいという不毛な余興を子供にやらせた、のである。
ああ!脳天から煙が出てきちゃうー!
出ちゃうー!!
頭を整理したり、マグマ噴火しそうになりながらも、5個のボールが入った袋をグルグルと回してはその次にリンゴ飴に目を輝かせる子供。
そんな喜ぶ顔を見ながら、今の自分の顔は醜くなってるのかなと思って。
めでたい正月だから我慢してやろうか、、。
ここで一句。
親の「怒」は
子の「喜」にすくわれ
笑う我
皆様、決して怒ったりしないから
2023年も何卒宜しくお願い致しますよーっと!ふがふふ。